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■クラリネットの機種比較[ヤマハ・CSVmaster]

カタログ紹介文(2017年版ヤマハクラリネットカタログより)
より幅広く、より多彩な音色を
伝統的なドイツ管に近い内径形状が採用された"CSVmaster"は、遠達性に優れ、クリアでパワフルな芯のある音色が特徴です。
C♯/G♯立ち上がり音孔を採用することで音抜けが良く、自然で素直な息の流れと俊敏なレスポンスを実現しています。
また、気密性に優れた革タンポを採用したことで、より豊かな音色が得られます。
さらに、キイに厚メッキを施すことにより、フォルテシモでの表現力が向上し、音響焼鈍加工をすることで心地よい抵抗感を実現しました。
税込標準価格:in B♭ \453,600/in A \518,400 | 2割引価格(値引き目安):in B♭ \362,880/in A \414,720
個人的感想
SEVMasterと並ぶヤマハの主力モデルです。
内径形状がストレートなのでまっすぐ息が入り密度の高い音色が特徴です。
ヤマハの楽器も比較的扱いやすいので、初心者からプロの方までおすすめできる楽器です。
しっかりした音が鳴るので、吹奏楽、オーケストラやソロ演奏でも十分に使えます。
ビュッフェ・クランポンの楽器との比較だとR13に似てるという人もいればRCに似てるという人もいますが、個人的にはRCに似てると思います。
長所
設計が新しいので音程が取りやすく、鳴らしやすいわりに遠くまで音が飛びやすい楽器です。
C♯/G♯やスロート音域といった鳴らしにくい音域も素直に鳴ります。
革パッドを採用しているので、パッドの耐久性もありメンテナンスが楽です。
短所
抵抗が若干軽めなので、吹く人によっては吹き心地が物足りなく感じるかもしれません。
なので抵抗が欲しい人はマウスピースなどで抵抗を作る必要があります。
ビュッフェ・クランポンやセルマーの同価格帯の楽器と比較すると、鳴らしやすい分表現力が弱いと感じる人もいるそうです。
同一メーカー品との比較
・CS-Vとの比較
CS-Vの上位機種なので音の密度はCSVmasterの方が高いです。
CS系の一種の完成形でもあるので、予算があるならCSVmasterの方がいい選択肢になります。
SEVMasterとの比較
CSVmasterは芯のあるまっすぐな響き、SEVMasterは広がりのある華やかな響きです
好みにもよりますが、用途でいうと吹奏楽にはSEVMasterの方が華やかな音がするので合っていると思います。
ソロ曲ではフランス系の華やかな曲にはSEVMaster、ドイツ系の深みのある曲にはCSVmasterが合いそうです。
イデアルGとの比較
イデアルGはCS系の上位機種という位置づけですが、楽器自体がかなりドイツ管寄りになっているのでイデアルGの方がソロ曲向きな印象があります
吹奏楽で使っている方もいますが、どちらかというとCSVmasterの方が幅広く使えるのに対してイデアルGは特化型な楽器だといえます。
近価格帯他メーカー品との比較
・[ビュッフェ・クランポン]R13との比較
設計はCSVmasterの方が新しいので音程が取りやすく、また吹奏感も若干軽めです。
音の深みは好みが分かれますが、個人的にはR13の方がやや深みがあると思います。
音楽の表現面だとR13の方が表情を付けやすいですが、CSVMasterでも表情は付けられるので、よく試奏して吹き比べて好みに合った方を選びたいところです。
・[ビュッフェ・クランポン]RCとの比較
RCはマイナーチェンジでやや響きに明るさが出てきたので、CSVmasterの方が暗めな印象がします
音の密度はCSVMasterの方が高めに感じます。
音楽の表現面だとやはりRCの方が表情を付けやすいと思いますが、CSVMasterでも表情は付けられるので、よく試奏して吹き比べて好みに合った方を選びたいところです。
・[セルマー]Presence(プレザンス)との比較
プレザンスはセルマーにしては比較的明るめな音色なので、CSVmasterとは少し方向性が違うかなと思います。
キィワークがヤマハの方が扱いやすい人が多いかなという印象ですが、セルマーの方が扱いやすい人もいます。
音色的にはパッドの違い(革パッドと合成樹脂パッド)でCSVmasterの方が深みのある音色がします。

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