■クラリネットの機種比較[ビュッフェ・クランポン・R13]
この楽器は、<ビュッフェ・クランポン>の歴史的なモデルです。1955年、ロベール・カレによって開発された"R13"は、アメリカで大変な評判を呼び、今現在も前例のないほど高い支持を受け続けています。その音色は豊かで芯があり、すべての音域におけるバランスのとれた高い柔軟性と力強い表現を可能にします。ソリスト、教育者から若い学生まで、全ての奏者の表現イメージを形にする"R13"は。世界中のオーケストラ、吹奏楽、ソロ、室内楽の舞台に求められ続ける存在です。
税込標準価格:in B♭ \507,600/in A \558,360 | 2割引価格(値引き目安):in B♭ \406,080/in A \446,688
明るすぎず暗すぎず、まさにこれがクラリネットの音と感じることができます。
初心者からプロまで扱うことの出来る楽器で、選ぶのに迷ったらまずこれを買えば間違えないと言われます。
比較検討する場合に最初に吹いてもらいたいクラリネットです。
バランスもよく、よく響くのでRCと並んで使っている人が多い楽器です。
このクラスの楽器以上になると音や響きの好みで選ぶことになります。
適度な抵抗がありコントロールもしやすく、音もバランスの取れた深みの音が鳴ります。
全てのクラリネットの基準ともいえるので、ランクの高い楽器に買い替えたときも他の機種からよりも違和感なく扱うことができます。
吹奏楽やオーケストラ、ジャズバンドなどあらゆるジャンルに対応することができます。
C♯/G♯やスロート音域など、クラリネットが苦手とする音は音が曇りがちになります。
(ソロ曲ではそれを利用した曲も書かれているようではあります)
ビュッフェ・クランポンの楽器全体に言えるのですが、全体的に同じグレードの楽器だと他メーカーより少し割高になります。
このクラスとだとやはり設計と使っている木材の質がR13の方がいいので、予算があるなら迷わずR13を選びたいところです。
基本設計はR13と同じですが、使ってる木材やキィの作りが違う分音の深みはR13に軍配があがります。
ビュッフェ・クランポンの2本柱なので、この2機種の比較は好みで選ぶことになりそうです。
R13の方がどちらかというと明るめな音でRCは暗めな音です。
しかしRCも2014年にマイナーチェンジされて若干明るめな音にシフトした感じです。
海外では同価格だけど日本ではR13が人気なので若干R13の方が安く売られているとか。
トラディションはどちらかというと外に向けて響く楽器ではなく内向きな楽器なので
吹奏楽など音量を求められるシチュエーションではR13を選ぶのがよさそうです。
ソロ曲を演奏するのであればトラディションも比較検討にあげてもいいでしょう。
ヤマハのCS系は内径がまっすぐで比較的芯のある音が出ます。
R13と比べると音がまっすぐ出る分音の芯が強いです。
ヤマハのSE系は内径の広がりがあるので音も広がりがあります。
R13と比べると華やかな音になりやすいです。
音程面ではCS-V/SE-Vの方が平均律に近い音程を取りやすいです。
音楽の表現面だとR13の方が表情を付けやすいです。
Vmasterは設計が新しい分音程面や発音で吹きやすい楽器になっています
パッドも革パッドを採用しているので耐久力があります。
特にSEVMasterは吹奏楽で楽器を揃えると響きのある音になると言われています。
吹奏楽で使うのであればVmasterシリーズも検討してみるといいでしょう。
セルマーの楽器はキィワーク(特に右手小指部分)が独特なので、合う人と合わない人があると思います。
セルマーの最上位機種プリヴィレッジ・ニューヴァージョンのを基に作られた楽器なので、ポテンシャルは高いです。
パッドはバレンティノを採用しているので耐久性がありますが、音色は少し安っぽく?感じてしまうかもしれません。
セルマーの楽器が合う人はこちらの方が扱いやすいかもしれません。
サンルイはセルマーの楽器のなかでも音色が華やかな部類なので、比較的R13に似た部分があります。
R13よりも価格帯が上な分、トータルバランスも一回り上に感じます。
R13から楽器を買い替えてステップアップする際にセルマーのキィに慣れるようであれば比較対象になるでしょう。