■クラリネットの機種比較[セルマー・シグネチャー]
レシタルのエッセンスを採り入れたセルマーならではの豊かな響きと、スマートで洗練されたキー設計等、デザインの優美さをあわせもった最高級機種として、発売以来絶大な人気を得ています。
税込標準価格:in B♭ \680,400/in A \734,400 | 2割引価格(値引き目安):in B♭ \544,320/in A \587,520
楽器の抵抗感は多少ありますがレシタルほど重量が重くなく、扱いやすいのがポイントです。
一般に売られているベーム管でここまでの音色を持つ機種はなかなかないでしょう。
ドイツ系のソロ曲をこの楽器で吹くとエーラー管と遜色ない仕上がりになりそうです。
そのような音が好きな人には合いそうです。
C♯/G♯音孔も煙突状になっているので音程感が改善されています。
音もダークな方向性なので、明るい音色を求めている人には向かないと思われます。
他のセルマーの機種と同様、キィワークが多少違うので、ビュッフェ・クランポンやヤマハに慣れた人は違和感があると思われます。
サンルイはソリスティックで明るめな音色が特徴です。
シグネチャーと比較すると正反対の性格を持つ楽器と言えそうです。
どちらかというとサンルイは吹奏楽向け、シグネチャーはオーケストラ向けと言えそうです。
ソロ曲だとシグネチャーはドイツ系の曲が、サンルイはフランス系の曲が合いそうです。
シグネチャーはレシタルのエッセンスを取り入れた楽器となっていますが、音色的にはシグネチャーの方がダークな感じがします。
本体の重量はシグネチャーの方が軽いので、取り扱いやすさはよさそうです。
音量的にはどちらも同じくらい出ますが、吹き込める人だとレシタルの方がより音量が出せそうです。
価格改定で同価格の機種となったので、好みによって選ぶのがよさそうです。
トラディションは昔のモデルをベースにして作られた比較的最近の機種です。
音量的にはシグネチャーの方が出るので、トラディションより使える幅は弘そうな気がします。
キィワークや重量にかなり違いがあるので、ビュッフェ・クランポンにの楽器に慣れているとトラディションの方が使いやすいかもしれません。
ヴィンテージはR13に似た音色ですが、よりクリアでダークな音が特徴的です。
それでもシグネチャーよりは若干明るめな感じがします。。
ヴィンテージは最近あまり見かけないので試奏する機会があまりなさそうです。
イデアルGもエーラー管に近い音色を持っているので系統的には似ていると思います。
イデアルGは上管およびバレル(タル)の設計が独特なので、純正以外のケースに入れるのがほぼ不可能です。
音量はシグネチャーの方出しやすそうですが吹きやすさでいうとイデアルGの方が少し吹きやすいと思います。